マニュアル...
はじめに
CloneDVDを使う
既存のデータの書込
コマンドラインオプション
Virtual CloneDrive
© Elaborate Bytes AG, Cham, Svizzera
CloneDVDを使う
CloneDVDのユーザーインターフェースは非常に簡単です。必要なボタンだけを配置した至ってシンプルな設計となっています。コピーに必要な操作はウィザード形式により導かれ、指示にしたがって一歩一歩進めていく形式になっています。必要な操作は全てそのウィザード形式による一連の操作で行えるようになっています。また、設定必要項目を設定しなければ次のステップへと進めなくなっているので、設定を見落とすことはありません。
ヒント: 困ったときはマウスの右クリックを活用しましょう!不明な機能などがあった場合に、その機能を右クリックすると機能の特徴を表示します。
初期画面
DVDビデオディスクのコピーのために以下の必要ものを揃えてください。
DVDが読み込み可能なドライブ(書き込み型DVDドライブと兼用でも可)
空の記録型DVDメディア
書き込み型DVDドライブ
コピーするDVDビデオディスク
コピーに必要なHDD空き容量(DVD±Rへのコピー時5GB程、DVD±R DLへのコピー時9GB程必要です)
デスクトップにあるCloneDVDのショートカットアイコンをダブルクリックしてCloneDVDを起動し、初期画面を表示します。
ここではDVDビデオをどのようにコピーするかを選びます。DVDビデオ内のひとつのタイトル(メインタイトルのみなど)のコピーや、いくつかのタイトル、DVDビデオ全体のタイトルを収録してコピーを行うことができます。また、DVDビデオに収録されているメニューを含めたコピーやメニューを取り除いたコピーなどを行うことができます。CloneDVDのDVDビデオコピー機能には以下の3つの機能が用意されています。
“DVDタイトル収録”: ひとつまたは複数のタイトルおよびメニューの収録/未収録を選択してコピーすることができます。
“Clone DVD”: メニューを含めたすべてのタイトルをコピーすることができます。
“既存のデータの書き込み”: 既にCloneDVDで作成しているDVDビデオファイルやISO/UDFイメージを記録型DVDメディアに書き出すことができます。非常に高度な機能な為、上級者向けの機能となります。
注意: ここでは上記の一つ目、二つ目のコピー機能について説明しています。3つ目の"既存のデータの書き込み"は操作と必要な構成が異なる為、別の章で説明します。
ヒント: ウェブサイトに訪れてCloneDVDのアップデータが公開されていないか確認することを推奨します。
タイトル構成
DVDビデオディスクを挿入したドライブを選択します。DVDビデオに収録されているタイトルなどの情報が読み込まれます。
注意: CSSプロテクトにより保護されたDVDを扱おうとすると、エラーメッセージが表示されて読み込むことができません。はじめにのページにて記述している通り、CSSプロテクトにより保護されたDVDビデオディスクはCloneDVDで取り扱うことができません。
画面右側にはタイトル一覧が表示され、収録するタイトルを選択することができます。画面左側では、選択中のタイトルのプレビュー再生および、DVDビデオに収録されているあらゆる音声や字幕などの詳細情報が表示されます。(初期状態ではプレビュー再生画面が表示されています)
選択した機能に応じて収録タイトルが自動選択されます。
For “DVDタイトル収録“: メニュー無しで、メインタイトルだけが選択されます。
For “Clone DVD“, メニュー有りで、全てのタイトルが選択されます。
上記のいずれの機能を選択しても、好みに応じて収録内容を変更することができます。これらの機能は目的にあった設定により簡単に合わせるものであり、自動で目的にあったタイトル・メニュー設定を行うだけです。
以下の選択を行うことができます。
タイトル選択: ここではDVDビデオに含まれる全てのタイトルが表示されます。各タイトルには、再生時間、チャプター数、収録音声・字幕が表示されます。この中からひとつ以上のタイトルを選択することができます。収録したいタイトルがある場合は左にあるチェックボックスにチェックを入れて選択します。
タイトル選択画面を右クリックした際のコンテキストメニューは以下の通りです。
“すべて選択”: すべてのタイトルを選択状態にします。
“すべて反転”: 全体の選択状態を反転します。
“分割のために反転”: この機能はメニュー保存が有効な際にのみ利用することができます。選択中のタイトルや分割したチャプターの範囲をすべて反転します。これは1枚のDVDビデオディスクを2枚に分割して保存したい場合にはとても便利な機能です。
“情報”: DVDビデオの収録内容の詳細情報を左側の画面に表示します。
ソート: 初期状態では、再生時間の長いタイトル順にソート(整列)されています。このソート順は再生時間以外にタイトル番号順かチャプター合計数順に並び替えることも可能です。ソート順を変えたい場合は、それぞれの項目名をクリックしてください。
チャプターカット: 収録するチャプター範囲をカットすることができます。チャプターカットを行うためにはハサミのマークのアイコンをクリックし、再生位置表示バーの下に収録チャプターを示すバーを表示させます。目盛りが振られている箇所は各チャプターを示します。収録範囲はチャプター位置をクリックあるいは、バーの横にある青い三角マークをドラッグすることで調整することができます。また、プレビュー再生時には緑色の字で選択中のチャプター番号と、再生時間が表示されます。
分割: もしも長時間のDVDビデオコンテンツすべてを1枚の記録型DVDメディアに収めたいと考えている場合は、2枚に分割してコピーすることをお勧めします。全体を分割コピーするには“メニュー保存”が有効である必要があります。まず“チャプターカット”機能を使用して一枚目のDVDに収録するチャプター範囲を指定します(例えばムービー全体の中から序盤から中盤までの1~9チャプターを選択するなど)。作業を進めると選んだタイトルを含んだ一枚目のDVDがコピーされます。一枚目のコピーが完了したら“戻る”ボタンをクリックしてタイトル選択画面まで戻ってください。続けてタイトル選択画面で右クリックしコンテキストメニューを表示させます。メニューが開いたら"分割のために反転"をえらんでください。例として一枚目に1~9チャプタを選択していたら、反転させることで残りの10~16チャプタ(全16チャプタの場合)を選択状態にすることができます。タイトルの反転後はそのまま二枚目の作成を行ってください。
ヒント: もしマルチアングルDVDを分割したい場合は、各カメラアングルごとに同チャプターを区切ってください。各カメラアングル共に再生時間が同じなので再生時間からも判別が可能です。
ムービープレビュー: タイトル選択時にプレビュー画面の再生ボタン(緑の三角ボタン)をクリックするとタイトルをプレビュー再生することができます。また、プレビュー画面を右クリックして表示されるコンテキストメニューから1x~8xまでの再生スピード変更が行えます。タイトルをプレビュー再生することで、収録したいタイトルやチャプターの選別を容易にすることができます。
プレビュー画面を右クリックした時に表示されるコンテキストメニューから再生速度(1x~8x)を変更することができます。また、“合わせる”を選択することでプレビュー画面のサイズに合わせることができます。“これは何?”を選択すると、プレビュー画面に関するコンテキストメニューを表示します。
メニュー: タイトル選択画面の右上にある“メニュー保存”にチェックを入れると、メニューを保存することができます。
注意: もしDVDビデオを分割コピーしたい場合は、メニュー保存を有効にする必要があります。詳しくは“分割”の説明を参照してください。
初回再生: もしDVDメニューを必要としない場合、複数選択したタイトルから一つを初回再生のタイトルとして選択する必要があります。メニュー保存が無効の場合、初回に再生するタイトルの再生時間枠に緑の三角マークがつきます。もし初回再生のタイトルを別のタイトルにしたい場合は、そのタイトルの再生時間をクリックすることで、初回再生タイトルを変更することができます。(初期状態では再生時間の一番長いメインタイトルが初回再生タイトルとして選択されます。)
クオリティバー: このクオリティバーは、DVDビデオのトランスコーディング(圧縮)後にどれだけの品質を保てるかを視覚的に表示します。選んだタイトルの数や音声・字幕が多いほど映像品質は低下します。このクオリティバーが赤色の位置に差し掛からないように調整することを推奨します。
目標サイズ: ここで目標サイズを調整することができます。片面一層(デフォルト)、DVD+/-R DL、MiniDVD、DVD-RAM、CD-R、カスタム(100 MB to 9999 MB)の中から目標サイズを指定することが可能です。またクオリティバーはここで選択した目標サイズへトランスコーディング(圧縮)した場合の品質を表します。ここで表示されるクオリティは選択したタイトルに応じて表示しているだけの大雑把なものです。次の画面で表示されるクオリティバーは更に選別した音声・字幕に応じたクオリティ表示となるので、次の画面で表示されるクオリティバーの方が正確なものになります。
“次へ”をクリックします。
音声と字幕の設定
大多数のDVDビデオは複数の音声と字幕情報を含んでいます。それは言語ごとの字幕であったりであったり、Dolby AC-3やDTSなどの音声エンコードの違いであったりなどです。
ここで表示される2番目のクオリティバーは選択したタイトルなどから算出した更に精度の高いクオリティ表示になります。更にここで表示されるクオリティは選別した音声・字幕などの情報量も反映されます。このクオリティバーには二本の線が表示されます。これは音声・字幕設定の組み合わせによる最小クオリティと最大クオリティの範囲を示します。
画面右側には、DVDビデオに含まれるすべての音声・字幕が表示されます。ここで必要な音声・字幕を選択することができます。ここで設定した音声・字幕設定は次回CloneDVD起動時にも記憶されています。好みに応じた設定を行ってください。
左側の画面には選択したタイトルのすべての設定が表示されます。左上の画面から設定したいタイトルを選択してください。左下の画面では選択したタイトル内の音声・字幕情報が表示されます。タイトル毎に収録される音声・字幕が異なりますが、右側の画面で設定した音声・字幕に沿って、すべてのタイトルにもその設定が適応されます。
注意: 右側の画面で設定した内容が、すべてのタイトルに適応されます。基本的には右側の画面で、音声・字幕の設定を行うことを推奨します。例外としてタイトル毎に設定内容を変更したい場合は左下の画面から設定をおこなってください。
以下の選択を行うことができます。
音声チャンネル: 収録する音声言語を選択します。
音声のプロパティ: 音声は各言語のもののほかに監督のコメントなどがあります。必要な場合に選択してください。
音声エンコード: 音声にはDolby AC-3やDTSなどの異なるエンコードフォーマットがあります。DTSはDolby AC-3よりも音声データが大きいこと、また再生環境が限られることに注意してください。
Dolby AC-3/Dolby Digital: “AC-3(Audio Compression-3の略)”は低音を補うウーファーを含む6チャンネル(5.1ch)から最大7チャンネル(6.1)のスピーカーからなる本格的なサラウンドシステムで、リアルなサウンドを提供するマルチチャンネル技術です。一般的なDVDビデオ音声はサンプリングレート:48 KHz、ビットレート:448 Kbit/sに定められています。
DTS: “DTS(Digital Theater Systemの略)”は米デジタルシアターシステムズが劇場映画向けに開発したデジタルサラウンドシステムのことです。前述のAC-3よりも優れたサラウンドシステムと位置づけれておりますが、すべてのDVDプレイヤーで採用されているわけではありません。DTSの音声はサンプリングレート:48 KHz、ビットレート768 Kbit/sに定められており、最大8チャンネルもの音声チャンネルをサポートしています。
チャンネル数: 収録したいチャンネル数(例: 2チャンネル、6チャンネルなど)のものを選択してください。
字幕の言語: 収録したい字幕の言語を選択してください。
字幕のプロパティ: 字幕には翻訳のほかに耳の遠い方や子供向けのものもあります。必要な場合に選択してください。
“次へ”をクリックします。
出力方法の選択
左側の画面には、選択したDVDの収録内容について詳細情報が表示されます。“初回再生“に指定しているタイトルがある場合は、タイトル名の左に緑の三角マークが表示されます。右側の画面には記録型DVDへの書き込みの他に、CloneDVDの初期画面では選択できない様々な出力方法も選択が可能です。
出力方法には以下の3つの方法があります。:
DVDファイル: DVDファイルとはパソコンにインストールされた大抵のDVDプレイヤーソフトから再生することのできるDVDビデオの構造データです。これはISO/UDFイメージファイルを作成する上での基礎ファイルでもあります。このDVDファイルは元のDVDからのトランスコード(圧縮)後のデータです。このDVDファイルをDVDプレイヤーソフトで試し再生することで、実際に記録型DVDメディアへ書き込む前に最終的な映像品質を目で確かめることができます。充分に満足のいく映像品質であれば、あとから“既存のデータの書き込み”から記録型DVDメディアへ簡単に書き込むことができます
ISO/UDFイメージ: ISO/UDFイメージはひとつのファイルにまとめることができるので、保管には非常に便利です。ISO/UDFイメージに対応したソフトウェアからも利用することができるのも特徴です。また、ISO/UDFイメージとして保管すれば、このイメージファイルからすぐに記録型DVDに書き出すことができます。すぐに利用可能なデータとして保管されるので、改めてDVDビデオディスクの読み込みから作業を行う必要がありません。
DVDドライブ: 直接記録型DVDメディアへの書き込みを行いたい場合は、記録型DVDメディアを書き込みドライブに挿入し、この“DVDドライブ”を選択してください。設定した内容の通りに一工程で簡単に記録型DVDメディアへ書き込みを行うことができます。
NOTE: 出力方法に“DVDドライブ”を選択し、直接記録型DVDメディアへ書き込みを行う場合、書き込み速度を選択することができます。書き込み速度に“最大”を選んだ場合、それはそのドライブの対応する最大書き込み速度で書き込みを行うことを表します。ただし、これは記録型DVDメディアそのものが対応する書き込み速度により決定される為、仮に8倍速まで対応している書き込み型DVDドライブであっても、記録型DVDメディアが4倍速までしか対応していない場合に、4倍速で書込みが行われることを意味します。
選んだ出力方法に応じた出力先(保存先)を指定する必要があります。
“DVDファイル”、または“ISO/UDFイメージ”を選んだ場合は、トランスコード(圧縮)後のファイルの保存先を指定してください。
もし“DVDドライブ”を選んで直接記録型DVDメディアに書き込みを行う場合は、書き込みに使用する書き込み型DVDドライブを選択してください。また任意の書き込み速度を指定することが可能です。
“ISO/UDFイメージ“または“DVDドライブ”を選択した場合は、トランスコーディング(圧縮)の為の一時的利用ファイルを出力する場所を指定してください。
“開始”をクリックして、最終画面に進んでください。
トランスコーディング(変換)と書き込み
左側の画面では、トランスコード(圧縮)中のシーンをプレビュー再生されます。さらに、最終的なDVDの収録内容を表示することや、処理した内容を表示することができます。右上の画面では処理中にアニメーションを表示します。
以下の画面があります。
“スナップショット”タブ: 変換中のタイトルのシーンをスナップショット再生します。
“内容”タブ: 最終的に出来上がるDVDの内容を表示します。
“ログ”タブ: 処理した内容を表示します。
ログウィンドウで右クリックをするとコンテキストメニューを表示することができます。
“クリア”: ログウィンドウの内容を消去します。
“保存;: ログ情報を最後に保存した場所へ保存します。
“名前を付けて保存”: 名前を付けてログ情報を保存します。
“デバッグ情報”: デバッグ用情報をログウィンドウに表示します。
“これは何?’s this?”: コンテキストメニューのヘルプを表示します。
右側の画面では作業の進捗状況を見ることができます。羊のアニメーション画面をクリックするとビデオビットレートグラフに切り替えることができます。さらにクリックすると、フレームサイズグラフに切り替えることができます。
アニメーション: もし羊のアニメーションを別のものに変えたい場合は、ユーザーがお気に入りの画像に任意に切り替える事ができます。その場合はアニメーション画像または静止画像をC:\Program Files\Elaborate Bytes\CloneDVD2\に保存してください。また、アニメーションウィンドウに設定できる画像は*.gif、*.pngの2種類の形式です。解像度は336 x 135となります。
アニメーションウィンドウで右クリックをするとコンテキストメニューを表示することができます。
“アニメーション有効”: アニメーションを再生します。このチェックをはずすとアニメーションを停止させることができます。
“作業中アニメーションを選択...”: 作業中のアニメーション画像を指定することができます。
“書き込み中アニメーションを選択...”: 書き込み中のアニメーション画像を指定することができます。
“リセット”: アニメーション設定をリセットします。
“これは何?”: コンテキストヘルプを表示します。
ビデオビットレートグラフとフレームサイズグラフについて: 読み込み元の本来のビットレートと実際に出力されるビットレートの比較グラフをリアルタイムに表示します。ビデオビットレートグラフの表示範囲は0~10Mbpsです。フレームサイズグラフの表示範囲は0~150KBです。